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オーストラリアでの初対面でのビジネスマナーについて

ユーザーアイコン 2017.11.29 02:47 ブッフォンさん
以前から海外での就職にあこがれがあり、日本人にも馴染みの深いオーストラリアはどうかと考えています。英語は日本で学んだだけで海外在住経験はありませんが、おいおい身につけていきたいと思っています。言語よりも不安なのが、日本人と外国人のビジネスマナーや習慣の違いです。
例えば初対面での名刺交換や会話など、日本人では社交辞令のような話をする場合も多いですが、オーストラリア人は一般的にはどうなのでしょうか?
日本人との違いなどあれば教えて頂きたいです。よろしくお願いします。
A
オーストラリアでの初対面でのビジネスマナーについて
アドバイザーアイコン
リン・玲子・レインズ
日豪コンサルティングサービス

2017.12.05 09:43

この頃は日本の若い方たちが、日本の大学を卒業しても、日本の企業に就職するのではなく、英語力をつけてオーストラリアなどで職に就こうとする傾向がありますね。 日本の企業でも、そのような人たちを対象に、海外留学の世話をする所があり、そのプログラムでオーストラリアに留学している人たちにも会ったり話したりする機会があります。 他国間の行き来が簡単になり、外国を恐れることが無くなるのは、とても良いことだと思います。特に日本は島国根性などという、ネガティブな傾向が長く続いて来ていますので、これからは、若い人たちは、どんどん外国に進出して欲しいですね。 確かに、英語はオーストラリアに住めば会話に事欠かなくなるのはそんなに長くはかかりませんが、ビジネスマナー、習慣というのは、よほど意識してかからないと良い意味でも悪い意味でも日本人の特性というのは、なかなか変えられません。 オーストラリア人が日本人とのビジネス ミーティングで最初にしなければならないのは、名刺交換で、その際に注意することや、その他、色々な注意事項に触れた記事や本は山程あり、この頃は、オーストラリア人も良く心がけていますが、日本側はどうなのでしょうか。 日本人は特にオーストラリア人と比較すると、礼儀正しく控え目で、謙虚であると言えます。これは、日本ではそうするのが当然なのですが、こちらに来るとこれが必ずしも良いこととは言えません。こちらの人がどう受け取るかですね。 私が日本人とオーストラリア人との間に立ち、今だに歯がゆく思うのは日本人は英語を問題無く話せても、自分の意志をはっきり伝えられないということです。 暗黙の了解、出る杭は打たれる、 以心伝心、同じ人間なのだからなどと言う日本の社会では当たり前のことが、こちらでは通じないということが、商社マンでもこちらに永住している人たちでも、わかっていないというか、わかっていても変えられないというか、実に歯がゆい思いをすることが良くあります。 いくつかの具体的な例を上げましょう。 ゴールドコーストのボンド大学でMBAの勉強をしていた際、とても難しいと定評のある経在学の科目がありました。学生は良い点数が取れず四苦八苦していましたが、試験でトップだったのは、日本人の男子学生でした。授業中は全く発言せず、聞かれてもまとまに返事をせず、出来ない学生という印象が強かったので、皆びっくりしました。私は、そんなに優秀なのにどうして授業中に発言しなかったのかと聞いたところ、皆の前で話すのが怖かったということでした。 日本人のクライアントを扱っているオーストラリア人の弁護士たちと話した際に、私が、日本人は正直で真面目なので、扱いやすいでしょうと言ったところ、そうではなく中国人の方が良いとの返事でした。その理由は、日本人は何を聞いてもニヤニヤ笑って、イエスもノーもはっきり言わず、どうすれば良いのかわからなく、無駄な時間がかかる。その点中国人ははっきりと意志表示をするので、仕事がしやすいとのことでした。 日本人は文法を間違わずに、完璧な英語の文章が頭の中にできてからでないと話せないという傾向が強いですね。これは、恥を避けたいという強い気持ちがあるからだと思います。間違った英語を話して笑われたり、馬鹿にされるのを避けたいわけです。 オーストラリアは実に多くの異文化が交わりあっている国ですから、いわゆる、クイーンズ・イングリッシュをきっちり話せる人は実に少数です。また、オーストラリアで生まれ、教育を受けた人でも、文法はいい加減で、特に書かせると間違いだらけということも、よくあります。学校の先生自体が、文法などにこだわらず、自分の言いたいことを自由に表現することが大事などと言ったりもするからですね。 また、英語が十分に話せないので、遠慮をしていると、能力が無いのかあるいは、会話に参加したく無いのかと誤解されますから、下手な英語でも、流暢に話せなくとも、日本では、ずうずうしい、あるいはあつかましいと思われるぐらい、自分の意見を言うことに努めて欲しいと思います。 ずっと前のことですが、東京の外資系の会社で仕事をしていた際、ファイナンシャル・コントローラーだった日本人の男性はとても優秀でしたが、英語を話すのが苦手でした。でも彼は、サンフランシスコの本社の重役が会議で日本へ来た際などでは、堂々と、自分のペースで話し、決して卑屈になったり、相手の意見を鵜呑みにするようなことはありませんでした。その態度を本社の重役たちは尊敬していました。 初対面であろうが、その後のミーティングであろうが、自分の意見をはっきり言うという努力が大切です。