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コラムサムネ

キルギス進出コンサル

2017.09.12

キルギス進出のメリット、進出事例

前回のコラムでは、日本人には馴染みの無いキルギス共和国について、治安や交易の状況などについてご説明頂きました。今回は、キルギス進出のメリットや、最近の進出事例のご紹介です。


キルギスの田舎町
---それでは率直に、キルギス進出のメリットは一体どんなところですか?

キルギスは日本の半分の国土に対して、たった600万人弱しか人口がいません。首都ビシュケクでも100万人弱と少なく販路拡大としての進出のメリット自体は大きくないかもしれません。それでは、キルギス進出のメリットはどこにあるかというと、北にロシア、カザフスタン、東に中国、西にトルコ・ウズベキスタン・タジキスタンやヨーロッパ諸国につながっており、各国への販売・生産拠点に成り得る、というところにあります。更に、現地での法人登記手続きが簡素化されているところも大きなメリットとなります。

------なるほど、キルギスを中心拠点として、各国の攻略が出来るのですね。

キルギスは低賃金での生産が可能ですし、キルギスを拠点とすることで、シルクロードの中間地点だった利点が活用出来ます。中国の西側ルートからの輸出や、ロシアへはタックスフリーで輸出することが可能です。ロジスティクス分野でもソ連時代から鉄道輸出が盛んだったこともあり整っており、最近ではシルクロードを活用した運送が参観に行われています。さらに、キルギス国内には経済特区法に基づきインフラ整備が完了している経済特区が設けられており、レンタルオフィス費用も、1平米あたり約3ドルとただ同然で借りることが出来ることも魅力です。首都ビシュケクにおいても10ドル/㎡前後でレンタルが可能です。キルギスの街にコンテナで出来た直系2キロ・全エリアで5キロ程度にもなる大型マーケットがあります。中央アジアの人にはとても有名なマーケットで、ここで仕入れたものを持ち帰って販売しています。もちろん街中で買うよりも安いですが、それよりも市場調査としての活用も期待出来ます。ロシアでテスト販売をしようと思っても、10,000ドル以上かかることがありますが、ここキルギスのマーケットをアンテナショップとして活用することで、中央アジアだけでなくロシアなどへのマーケティング効果もあります。既に中国企業なども大勢出店しておりますが、日本企業の進出は少ないです。

------そんなコンテナのマーケットがあるとは聞いたことがありませんでした。

はい、私もあまりの広さにお客様のアテンド中に迷ってしまったことがあります。GPSを頼りにようやく脱出出来ました、それぐらい大きく盛んに取引が行われているので、商品価値を計るには最適です。

-------法人設立は他国、例えばロシアなんかに比べて難易度は高いのでしょうか。

ロシアで法人化するには、大体3ヶ月ぐらいの時間がかかり、さらに30000ドル~40000ドルの経費が必要です。しかしキルギスの場合は登記まで2週間、費用も数分の一に押さえることが出来るのでメリットが大きいです。さらにキルギスでは、ビザ無しでの滞在が60日間許可されており、キルギスからカザフスタンなど他国に渡り戻ると回復するという制度もあり、そういった点も有利に働きます。

--------今後進出を考える方への参考として、今まで進出している企業の事例や、実際に支援したビジネスについてお聞かせください。

飲料関係
最近進出検討している日系企業では飲料メーカーがあります。日本では原料の一部は海外からの調達によるものですが、キルギスの場合も東欧諸国からの陸送や現地原材料で製造を行っています。そこで、現地生産した飲料をキルギスでの販売や各国への展開を狙う動きを見せています。

医薬品分野
昨年は、ロシア主要都市での医薬品のマーケティングを行いました。日本製の医薬品は実は評価が高く、ロシアでの医薬品売り上げ上位ベスト10には日本メーカーが入っています。キルギスでも日本の医薬品は人気ですが、ロシアからの輸入に頼っているため、陸送のため配送コストの分値段が高くなってしまいます。キルギスでの生産・販売拠点を持つことで、ロシアを含めたEEU加盟5か国へ無関税での輸出が出来る、というメリットもあります。

機械整備
コラム①では、日本の主要輸出品は自動車だと触れました。しかしここで問題になっているのが、自動車の整備技術をキルギス人が持っていないということです。これは農業機械なども一緒で、日本製を使っても運転操作やメンテナンスが出来ないのです。そこで、技能実習生を日本国内で鍛えて、現地のメンテナンスやセールスとして雇用する、という方法もあると思います。

オフショア・BPO
キルギスでは現在IT人材の育成が盛んに行われており、年間2000人がソフトエンジニアになっています。しかしキルギス国内ではそのうちのたった10%、200人ほどしか就職出来ていないという状況です。私たちは、まだ日本には馴染みの無いキルギスでのオフショア開発やBPOにも着手しています。現在は主にロシア、アメリカ、日本が受け入れ始めています。インドやフィリピンなどの国にアウトソーシングするよりも、低賃金で発注でき、かつキルギス人の勤勉な性格もお勧めする理由です。通常だと月々6000ドルから8000ドルかかる費用も何分の一かでやってもらえます。キルギスの人材を活用する、ということも一つの手段です。そこで弊社では、コールセンター事業にも力を入れています。

これから現地進出をしたいという企業が増える中で、必ず必要になるのがノンコール・コールセンターです。キルギス人は、日本語だけではなく、英語、ロシア語、ドイツ語、スペイン語も上手に話します。技能実習生の活用
日本ではまだあまり知られていませんが、キルギス人の技能実習生の、日本国内派遣も増えてきています。キルギス人は日本贔屓のため、日本語を学習する人材も多く、キルギス語は日本語と同じ言語体系のため、ロシア人独特の発音とは違い綺麗な日本語を話します。最近だと沖縄にも、免税店やホテルやメーカーなどに数十名ほど送り出した実績があります。

----技能実習生というと、フィリピンやベトナムを想像しますが、キルギスからも受け入れを行っているんですね。

ハーブビジネス
今年は日本ハーブ企業の原材料調達先としてキルギスでの市場調査を実施いたします。

既に、インド政府もキルギスの大規模農園での薬草栽培を実施している中、日本にはない薬草の活用を目的に日本市場やロシア市場での販売を計画しています。

観光分野
キルギスでは、私の知る限り5日以上滞在する観光ツアーが数社しかありません。キルギスには、未踏峰の山1000m以上の山が100箇所以上あり、世界中からアルピニストが訪れています。しかし、日本人にはまだまだ知られていません。キルギスは豊かな観光資源が豊富で、こういったキルギスに対するインバウンド支援も面白いと思います。今年は、キルギス政府観光庁もインバウンド事業に力を入れていく方針があり、より多くの日本人ツアーを受け入れるために日系旅行会社との提携を熱望しています。弊社も、キルギス政府・キルギス山岳協会や地元ツアー会社との協業も進めていますので、当地への視察アレンジも対応しています。

---------有難う御座いました。こうしてみると、まだまだ未発達の部分と魅力的な部分が混していますね。

キルギスは、親日的な面と、世界的にも法人設立の容易さでは常に上位にランキングされており、キルギスから他国に対しての販売ルート構築など、今後のビジネスに有利な面が数多くあります。また、今年の5月からはキルギスの隣国カザフスタンと成田間直行便が就航することになっており、日本からのアクセスが容易になります。
キルギスだけでなくロシアやEEU/CIS加盟国でのビジネスにおいて、全体を見越した支援が可能です。今後の海外進出先にお悩みの際は、是非お気軽にご相談ください。

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