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タイ人労働者の性格と給与水準

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職種: その他


1、タイ人労働者の性格
  ビジネスの場以外で付き合うタイ人は、日本人に似ておっとりしており馴染みやすい部分があります。しかし、ビジネス視点になると、どちらかというとそれは欧米的な考え方であるといえるかもしれません。
 どういった点でそういえるかというと、転職が非常に多いということです。最近は減っている傾向にはありますが、昔の日本人のように会社に就くという感覚はなく、給与や仕事の成長性を重要視する傾向にあります。そのため、より良い職場を見つけるとすぐに辞めてしまう心配があります。また、給料も右肩上がりのため、人材の確保も年々困難になっているといえます。

日本との雇用条件の違いとして、以前に日本は終身雇用が当然であり、将来が保証されていたので、転職する必要性がありませんでした。
タイにおいては、元々終身雇用制度という労働に対する慣習がないので、初めから転職することは自分の生活を良くする上で当然、というわけです。

 2、タイ人の給料の相場 

初任給〔1バーツ3円計算〕
約1万5千~2万バーツ〔日本円で約4万5円から6万円〕 

 大卒エンジニア
・技術職初任給
約2万バーツ~3万バーツ〔日本円で約6万から9万円〕

 3~5年の実務経験者
営業・事務職
約2万5千バーツ~3万バーツ〔日本円で約7万5千円から9万円〕

 エンジニア
3万バーツ~5万バーツ〔日本円で9万円から15万円〕

 実務経験10年以上のマネージャークラス
約3万~5万バーツ〔日本円で9万円から15万円〕 

 エンジニア
4万バーツ~6万バーツ〔日本円で12万円から18万円〕

 3、タイ人の最低賃金相場 

タイ中央賃金委員会は、2016年の10月19日に労働者の最低賃金引き上げを決定し、2017年1月、300バーツだった最低賃金を、5~10バーツの引き上げを実施しました。地域毎に違いますが、2011年に最も低い水準だったパヤオでは、159バーツから305バーツと、実に2倍近くまで上昇しています。バンコクでも2011年は215バーツでしたが、2012年では300バーツ、2017年で310バーツとなりました。
もちろん日本語能力や職種、技術力によって変わってきますが上記を見ると給料面では日本と比較すると大分安価に雇用することが可能です。ただし、タイでは物価の上昇が続いており、最低賃金も毎年のように引き上げられていますし、円相場によっても給与は変わります。

タイでは日本人に比べて平均的に英語が堪能な人も多く、そうなると2万バーツ以上を考えておく方が良いでしょう。当然のことですが、外国語が堪能なタイ人の相場は、上記大学新卒者の給料よりもさらに高額化します。その反面、日本語の堪能なタイ人は少ないというのが実情です。つまり、日本語の出来るタイ人ほど仕事を得やすく、引く手あまたであり転職も多くなる、ということでもあります。 

 最後に、日本人のタイでのワークパーミット取得条件に、資本金200万バーツに加えて、タイ人を4名雇用しなければならないという規則がありました。しかし、日本貿易振興機構の記事によると、タイ雇用局の労働許可書の覚書によると、ワークパーミット取得条件に、外国人1人に対してタイ人4人の雇用を求めないという内容が記載されています。ますます賃金が上昇していく中で、雇用人数の条件が緩和されたことは、外国人がタイでビジネスを行う上で、プラスになると考えられます。

 参考資料
日本貿易振興機構 世界のビジネスニュース
WP取得条件にタイ人4人雇用を求めないことを明示-雇用局の労働許可書についての覚書(2)
 https://www.jetro.go.jp/biznews/2015/09/0b4ff93f99faca63.html
 日本貿易振興機構 世界のビジネスニュース
中央賃金委が最低賃金の引き上げを決定-2017年1月から実施予定-
 https://www.jetro.go.jp/biznews/2016/10/8baf8b04ad34d6c0.html

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