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海外知的財産保護について~その①~

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職種: その他
【海外進出により失われる知的財産】
海外へビジネス展開している日本企業は後を絶ちません。そして、進出している国も様々にあります。
海外進出は大きなリスクが潜んでいます。だからこそ、現地調査などの準備が非常に大事になります。そして、それ以前に進出する国をどこにするか。それをどのように決めるのか。これも非常に重要な問題です。
■海外における知的財産リスクとは
海外進出時に、輸出又は現地で製造するために必要な製品、またはその技術やノウハウといった、知的財産がどういった形で保護されているのか、それをよく把握していなければ、せっかく海外進出のために進めてきたこと全てが無駄になるどころか、大きな損失を招くことにもなりかねません。

知的財産を守るために確認しておくべきこと。
・知的財産に関係している出願および登録が行われていない。保護がなされていない。  
・出願自体は出しているが、保護しなければならない内容とは違う内容での出願・登録となっている
・進出相手国でのリサーチが十分に行き届いておらず、逆に第三者+F1の知的財産権を侵害してしまうことがある。
   ・第三者によって、勝手に出願・登録がされてしまい、自社で使用出来ない。
・侵害品・模倣品が出回ることで、自社の利益の減少につながる
・自社の機密としている技術の他社への流出が発生する
・企業秘密が漏洩する

知的財産保護においては、上記のようなリスクがあることを知っておかなければなりません。これらを把握し、十分に注意して対応をしていたとしても、防ぐことができるものと、防ぎきれないものがあります。特に海外となると、事が発生した後の対応では時すでに遅し、となることが大半であり、事前の十分な検討と準備が必要です。
また、完璧ではなくてもそれがリスクを最低限に抑えることにつながります。


テスト販売における注意点
テスト販売を行い、マーケットリサーチをした上で進出をしたい、ということもあると思いますが、一度マーケットに出てしまった物には、模倣品が発生する可能性は格段に高まります。
テスト販売だからといって、何の対策もせずに販売するのではなく、テスト販売に関する知的財産の出願と登録を完了しておくことが重要なポイントです。
また、製造を進出国で行う場合にも十分にその企業のことを知っておく必要があります。
企業によっては、ライバル会社との取引を密にしている場合や、横流ししていることも歌がってかかるべきです。日常的に、知的財産が侵害される可能性を考慮の上、経営に支障のないよう管理運営しましょう。

上記のように、海外での事業展開に必要な知的財産の出願と登録は、全てではなくても実行し、行わない場合にもすぐに動けるような準備が肝心です。
特許や商標、著作権など何種類かの出願が可能ですが、全部行うことはなく、事業においてここだけは守らなければならない、というものについては取得しておきましょう。

次回は、知的財産の出願と登録について解説したいと思います。

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